知床は2005年に世界遺産に登録されました。
知床岳や羅臼岳などの知床連山、知床五湖やカムイワッカの滝など自然豊かな環境を求め、道内だけでなく全国から観光客が訪れます。大きな温泉街や、美味しい海の幸でも人気の観光地です。
この記事では、秋の知床の楽しみ方や紅葉の見ごろ時期、9月~10月の気温と服装について参考になる情報を紹介します。
知床旅行の秋のおすすめスポットや紅葉の見ごろは?
知床へ秋シーズンに行くことになった場合の、紅葉情報や観光方法についてご案内します。
知床の紅葉の見ごろの時期はいつ?
知床の秋は、絶景の紅葉を目で味わったり、冬支度をする野生動物がよく見られるオススメの季節です。
夏の暑さにもよりますが、知床の紅葉が色づき始めるのは例年9月中旬~下旬頃。一番の見頃は10月上旬~10月中旬にかけてです。
10月下旬になるとすっかり枯れてしまい、雪の降る日や凍結する日が多くなり、冬の景色に移り変わります。
知床の秋のおすすめスポットは?
*観光船からのクルーズ
知床の温泉街にあるウトロ港から、知床半島の先端の知床岬まで、観光船が多数就航しています。海上から見られる知床の秋の景色は、地上とはまた違って格別です。
複数の会社が、様々な航路(コース)や特色豊かなクルーズを用意しているので、料金や時刻表を参考にしながら選ぶと良いでしょう。
*知床五湖
1湖の途中まで行くことのできる、歩きやすい「高架木道(こうかもくどう)」という遊歩道は、冬を除く開園中は誰でも無料で散策することができます。
知床連山の紅葉風景や、それが湖に映る光景を楽しむことができますよ。
8/1~10/20までは植生保護期となるため、有料で10分程度のレクチャーを受けた人だけが、地上遊歩道で1湖~5湖すべてを1周するコースや、1湖~2湖のまわりを回るコースを散策することができます。
*トレッキングツアー
初めて知床を訪れる方や、知床の自然を更に満喫したい方は、ガイド付きのトレッキングツアーに参加しましょう。
事前に希望のコースを予約が必要なものがほとんどですが、ガイド付きなので安心して回れますし、旅行プランも立てやすくなります。
希望の場所を組み合わせてくれるオーダーメイドのプランを行っているところもありますので「紅葉時期におすすめのスポットを巡りたい」など、希望を伝えてはいかがでしょうか?
*知床横断道路のドライブ
斜里町(しゃりちょう)ウトロと羅臼(らうす)を結ぶ知床横断道路は、夏や秋のドライブコースとして人気の道で、頂上の知床峠から見る羅臼岳の紅葉も絶景です。
ウトロから知床峠までの上りは比較的緩やかですが、知床峠から羅臼までの下りはかなりクネクネして走りにくくなります。
また、秋は鹿やキツネなどの急な飛び出しも多いので、いくら紅葉が綺麗だからと言ってよそ見をせず、ゆっくり安全運転を心がけましょう。
北海道をレンタカーで旅行される際は、「北海道のドライブ旅行の注意まとめ ガソリンや取り締まりの基本情報」をお読みください。
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知床の9月から10月頃の気温はどれくらい?
秋と言われる9月から10月頃に、知床に行く場合の気温についてご紹介します。
知床の天気予報はどこをチェックする?
インターネットやテレビで天気予報をチェックするとき、「知床」という表示はされないことがほとんどなので、悩んでしまうかと思います。
斜里やウトロなどの知床半島の西側は網走(あばしり)地方、知床峠を挟んで東側の羅臼は根室地方で調べることになります。
知床の9月や10月の平年の気温は?
秋の道東は霧が出なくなり、天気が良く、穏やかな日が多いです。しかし、朝晩の冷え込みが徐々に厳しくなる、1日の気温差が激しい季節でもあります。
また、知床半島そのものがオホーツク海に突き出た半島なので、海風の影響もあり、体感気温は低めになります。
日本気象協会のHPで、宇登呂(ウトロ)地区の半旬ごとの気温等(平均値)を表にしたものがあります。
出典:気象庁ホームページ
9月中旬を過ぎると最高気温が20℃に届かない日が多くなりますが、まだ比較的過ごしやすい気温だといえますね。
10月に入ると、最高気温が15℃前後まで下がり、最低気温も一桁になるので、防寒対策が必要となってきます。
なお、道東は北海道の中でも日没が早く、この時期の日没は17時過ぎなので、旅行プランを決める際には気を付けてくださいね。日が暮れると気温も一気に下がります。
知床に秋旅行に行くときの服装は?
秋の知床旅行の基本的な服装
北海道は広いので、道民も行先によって服装を変えるのが当たり前です。旭川や札幌など他の都市を観光するときと同じ服装で考えると、道東では寒い思いをすることがあるかもしれません。
9月中は、日中天候がよければ半袖で大丈夫ですが、10月に入ると半袖では肌寒く感じられ、上旬から下旬にかけて温度は急激に下がってきます。長袖の上着は忘れずにお持ちください。
*上着
9月上旬~中旬の晴れた日 → カーディガンやパーカー
9月下旬以降 → 風を通さないジャケットやジャンパー
かさばらない程度に複数持参し、パーカー+ジャンパーなど、重ね着で温度調節することをお勧めします。
*トップス
9月の秋晴れの日の昼間 → 半袖Tシャツ(+上着)
9月の曇りの日&10月 → 長袖Tシャツ(+上着)
晴れた気温の高い日であれば、半そででも寒くないときもありますが、それでも羽織りものは身近に持ち歩いた方が安心です。
*ボトムス
普通丈のジーンズや綿パンなど。
知床峠やクルーズの上は風が強いので、女性のスカートめくれには要注意です。ストッキングでなく黒いタイツを履いていても、おかしくはない時期です。
*小物
雨の降る確率が高い時期なので、温泉街を歩くときの傘や、景色を楽しむときのレインコートを準備しておくといいでしょう。
日射しが気になる方は、雨と兼用で帽子があると安心ですね。
知床峠の頂上やクルーズ時の注意
峠の頂上や船の上は風があり、涼しいというよりは寒いと感じる人が多いです。厚地のパーカーに風を通さないジャンパーの重ね着するなど、防寒対策を考えた方が良いと思います。
観光船の会社によっては、ウィンドブレーカーや防寒着を無料で貸してくれるところも多いので、乗船前に気になる方は確認してみましょう。
知床五湖散策時の注意
知床五湖の地上遊歩道は舗装されていません。もし、当日や前日に雨が降ってしまうと大きな水たまりやぬかるみができてしまい、すべりやすく、靴もドロドロに汚れてしまいます。
車で行く場合は長靴を積んでおいたり、汚れても良い履き古したスニーカーがあると良いでしょう。
また、日傘や雨傘を使用すると視界を遮ってしまうのに加え、強風により壊されてしまうこともあります。脱げにくい(固定できる)帽子や、雨ガッパの方がお勧めです。
公式ツイッターも要チェックですね。
Tweets by shiretoko_goko
また、ほかのトレッキングツアーに参加するときは、申込むツアー会社の方に服装を確認しておくと良いでしょう。
まとめ
北海道ならではの広大な自然と美味しい食べ物が、知床にはたくさんあります。そんな知床の秋の紅葉風景は、道内でも有数の名所と言われています。
北海道の一番端ということで行くまでに時間がかかる場所ではありますが、時間をゆっくりとって、ひとつひとつの景色を目に焼き付けてくださいね。
ウトロにあるホテルや民宿の宿泊情報は、「知床のホテルおすすめ情報 価格が安いのは?人気の民宿も紹介」をお読みください。
知床と同じく秋の人気紅葉スポットである大雪山については、「大雪山国立公園の紅葉見ごろは?有名な観光場所と旭岳と黒岳の違いとは」をお読みください。
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