北海道の大雪山系は、日本一早くから紅葉が見られるということで人気の観光スポットです。9月や10月には道内だけでなく全国から、紅葉を楽しみされる観光客の方で賑わいます。
登山希望者だけでなく、車やロープウェーを使ってのんびりと紅葉観賞を楽しむこともできますが、その時に気になるのは気温や服装ですよね。
また、山から降りて麓の温泉街にいる間や、札幌や旭川などを旅行するときの服装にも悩まれると思います。
この記事では、北海道の紅葉時期の気温や服装についてご紹介します。
大雪山の紅葉の見ごろ時期の気温は?
大雪山のロープウェイ到着地点の9月と10月の気温
ロープウェイで上がっていける標高の高いところと、乗り場である麓では気温が全く異なります。
旭岳の姿見駅や、黒岳の五合目や七合目など標高の高いところでは、9月に入ると気温が10℃に届かず、一桁になる日が増えてきます。氷点下まで行かないものの、風が強いと体感温度は更に寒く感じるはずです。山頂ではマイナス気温になるときもあります。
一雨降るごとに気温が低下していき、秋が深まっていきます。
初冠雪が例年9月下旬から10月初旬あたりなので、10月になると着々と冬に近づき始めます。最高気温は3℃以下、最低気温がマイナスになる日も増えてきます。
大雪山の麓の9月と10月の気温
旭岳は北海道の東川町にあります。東川町の9月の平年値では、9月中旬で15℃程度、9月下旬になると12℃程度、10月上旬で10℃程度となります。
最高気温が20℃近くまで行くこともあるので、日中は暖かい日もあるのですが、朝晩の冷え込みが厳しくなり最低気温は一桁になるので、1日の気温差が激しい時期です。
詳しくは、気象庁による上川郡東川町の平年値(旬ごとの値)をご確認ください。
黒岳は北海道の上川町の層雲峡(そううんきょう)と呼ばれる地域にあります。
同じく上川町の9月の平年値では、9月中旬で14℃程度、9月下旬になると11℃程度、10月上旬で9℃程度となります。この時期はどの地点でも1日の気温差が激しいので、朝晩と昼間では体感気温がまるで違います。
詳しくは、気象庁による上川郡上川町の平年値(旬ごとの値)をご確認ください。
旭岳や黒岳は、気象庁の観測地点である町中からは車で30分~1時間程度離れています。ロープウェー乗り場である麓でも若干標高は高くなっていますので、ここで確認した気温よりも体感温度は多少下がるので気を付けましょう。
実際のロープウェイ登山した時の様子は、「大雪山の紅葉を見に旭岳登山!2017年9月現在の写真や混雑・駐車場情報♪」でご確認ください。
大雪山に紅葉を見に行くときに適した服装は?
ここでは、本格に登山をする方ではなく、ロープウェーや車で紅葉見物に行く人向けの服装をご紹介します。北海道外の暖かい地方から来られる方は、北海道民よりも寒暖の差を強く感じるはずです。
標高が低いところで紅葉見物する場合
標高がそこまで高くない麓やロープウェイ乗り場あたりであれば、厚手のパーカーやウィンドブレーカーなど長袖の羽織りを着用するくらいで寒くないと思います。
当日の東川町や上川町の気温を見て、寒さが苦手な方はトップスに厚手のものやヒートテックを着用すると安心でしょう。
山は風が強く、天候が変わりやすい傾向にあるので、風を通さない素材でコンパクトにして持ち歩ける上着がオススメです。
標高が高いところへロープウェイなどで行く場合
標高のあるところまで紅葉見物に行く場合、9月中旬からは気温が一桁の日も増えてくるので、上着も厚手のジャンバーやフリースなどを身に着ける必要が出てきます。麓とは気温がまったく違います。
ロープウェイ到着地点から登山をする訳でなく、周辺を散策する程度であれば真冬のダウンジャケットまでは必要ありませんが、長時間外にいると身体がどんどん冷えてきますので、しっかりと着込み、暖かい服装を心がけましょう。
訪れる日が近づいたら、tenki.jpというサイトで大雪山の天気予報をチェックしてみてください。あくまで、旭岳の麓の東川町の天気予報なので、山に近づくと体感気温が低く感じることも多くあります。
北海道各地の9月の気温や服装は?
旭岳や黒岳の紅葉見物のときの気温や服装はなんとなくわかりましたか?
では、その道中で、札幌や旭川、大雪山に近い富良野や美瑛を観光される方が多いと思いますが、そのときの服装についてもご紹介します。
北海道札幌市の9月と10月の気温
日本気象協会のHPで、札幌市の旬ごとの気温や降水量を表にしたものがあります。
9月中旬~10月上旬にかけての平均気温は14~16℃程度と、道民にとっては過ごしやすい時期です。しかし、10月に入ると最低気温が1桁になる日も多いので、朝晩の冷え込みは厳しくなります。
東京だと11月中旬から下旬の気温なので、1か月以上季節が早いと考えると良いでしょう。
北海道を9月や10月に旅行するときの服装
日中は太陽が出ていれば、長袖の上に薄手のカーディガン等の羽織りもので大丈夫ですが、曇りの日や夜の外出にはコートや厚手のジャンバーがあると良いです。
ここ数年は、温暖化の影響か9月に突然20℃以上まで気温が上がる日も少なくありません。天気次第では、半袖Tシャツも持参した方が良いでしょう。
足元は短いスカートやショートパンツであれば少し肌寒い時期なので、薄めタイツやレギンスをプラスしたほうがいいと思います。長ズボンで暑すぎるということは無いでしょう。
北海道は外が寒くても、室内は暖房を付けて非常に暖かいという特徴もあります。また、札幌市内だと建物や地下街、交通機関に乗っていることが多いので、それほど寒くは無いかも知れません。
脱ぎ着しやすい、気温に合わせて調整できる服装がベストです。
北海道内でも気温の高い地域と低い地域がある
また、注意が必要なのは、北海道の中でも左側(西側)と右側(東側)で気候が全く違うということです。稚内や宗谷などの道北地方や、網走や知床などの道東地方は、秋冬の訪れは早くなります。
参考に、先ほど紹介した札幌市と同じ条件で検索した、知床(ウトロ町)の気温を確認してみてくださいね。
その日のスケジュールに合わせて、服装の変更が必要になりますのでご注意ください。
まとめ
北海道に来られる場合、「一日のうち(昼と晩)の気温差」「日ごと(昨日と今日)の気温差」「場所毎(道央と道東)の気温差」を考えることが大切になります。
北海道に来てから上着や防寒グッズを買い足すこともできますので、本州の同時期の売り場との違いを楽しんでみるのも良いのではないでしょうか。
北海道をドライブするときには、「北海道のドライブ旅行の注意まとめ ガソリンや取り締まりの基本情報」をお読みください。
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