カレーや肉じゃが、シチューなど子供にも大人気のメニューには必ずと言って良いほど入っているじゃがいも。
じゃがいもはメイン料理だけでなく、ポテトサラダなどの副菜や味噌汁などの汁物にも活用できるので、毎日の食卓で大活躍してくれますよね。
日持ちもするので、大量にストックしているという家庭も多いのではないでしょうか。
そんな優秀食材のじゃがいもですが、下ごしらえで水に浸したまま長時間放置していいのか…アク抜きした後すぐ調理しなかったらどうなるのか…と悩むことも。
今回はじゃがいものアク抜き時間から、アク抜きが必要な料理までご紹介します!
じゃがいものあく抜き時間 一晩や長時間水にさらすのはダメ?
明日の朝じゃがいもを使いたいから…
晩ごはんの準備を朝のうちにしておきたいから…
そんな風に考えて、夜のうちや朝からずっとじゃがいもを水につけておこうかな?と思ったことある主婦は、多いと思います。
しかし、じゃがいもを水にさらす時間には注意が必要です!
アク抜きとしてじゃがいもを水に浸す時間は、長くても10分程度にしましょう。
切ったじゃがいもを長時間水にさらしていると、アクだけでなくビタミンなどの水溶性の栄養素も水に溶け出してしまいます。
一晩中水にさらしたり、水にさらしたまま長時間放置するのは避けた方が好ましいです。
アク抜きしてから調理するまで保管しておきたい場合のコツも、この後ご紹介していきますよ☆
じゃがいもの灰汁抜きはなぜ必要?
そもそも、なぜじゃがいもはアク抜きをする必要があるのでしょうか。
その最も大きな理由は、じゃがいもの変色を防ぐためです。
切ったジャガイモをそのまま放置していたら変色してしまった!という経験、誰にでもあるのではないでしょうか。
これはじゃがいもが持っているポリフェノールの褐変反応によるもので、じゃがいもの切り口が空気に触れることによって起こります。
この変色をふせぐためには、じゃがいもを切った後すぐに水にさらし、変色の原因となるアクを取り除く必要があります。
また、切ったじゃがいもを水にさらすことで、切り口から染み出たデンプンを洗い流すことができ、加熱調理をしても切ったじゃがいも同士がくっつきにくくなるというメリットもあります。
少しの手間でお料理の見栄えがぐっと良くなるアク抜き、ぜひ実践してくださいね。
じゃがいものアク抜き 味噌汁やポテトサラダのとき必要?
ここまでじゃがいものアク抜き方法についてご紹介してきましたが、どんな料理でもじゃがいものアク抜きは必要なのでしょうか。
じゃがいも入りのお味噌汁を作るとき
まずは日本の食卓には欠かせない汁物の代表格「味噌汁」にじゃがいもを入れる場合についてご紹介します。
結論から言ってしまえば、味噌汁を作るときにじゃがいものアク抜きは、してもしなくても「どちらでも良い」のです。
ただし、じゃがいものアク抜きをしないで味噌汁を作る場合は、変色を最小限に抑えるために、じゃがいもを切ったらすぐ鍋に入れるようにしましょう。
また、水にさらすことでじゃがいもの切り口から染み出たデンプンが洗い流されるので、アク抜きをした方が味噌汁の仕上がりが少しすっきりした後味になります。
あとは好みの問題なので、どちらも試してみてくださいね!
ポテトサラダを作るとき
では、じゃがいもが主役の副菜の代表格「ポテトサラダ」を作る場合はどうでしょうか。
こちらも、アク抜きをしてもしなくても「どちらでも良い」のですが、作り方によってアク抜きをした方が良いこともあります。
ポテトサラダの作り方は家庭によってさまざまだと思いますが、じゃがいもの皮をむかずにそのまま茹でたり蒸したりする場合は、アク抜きをする必要はありません。
一方で、生のじゃがいもを切ってそれから茹でたり蒸したりする場合は、じゃがいもを切った後にすぐに火を通さないと変色してしまいます。
切ってすぐ加熱しないのであれば、水にさらしてアク抜きをして、じゃがいもの変色を防ぐようにしましょう。
アク抜きをするorしないでの味や食感の変化は、じゃがいもをアク抜きしないと味の影響ある?成分は害になる?も併せてお読みくださいね。
じゃがいもをアク抜きした後に保存したい時はどうする?
では、切ったり皮をむいたりしてアク抜きしたじゃがいもを、保存しておきたい時はどうしたら良いのでしょうか。
アク抜きしたじゃがいもは、基本的に冷凍保存をおすすめします。
切ったり皮をむいたりした生のじゃがいもは、アク抜きをした後に水を入れたタッパーに浸しておけば、冷蔵庫で3~4日保存が可能です。
しかし、水に浸す時間が長ければ長いほど、じゃがいもの栄養素が水に溶け出てしまう…というのは先ほどご紹介しましたね。
そこで、アク抜きをした生のじゃがいもは、キッチンペーパーなどで水分をしっかりとふき取り、ジップロックなどにいれて冷凍すれば1か月ほど保存が可能です。
また、冷凍保存した生のじゃがいもを使うときは、電子レンジなどで解凍せずにそのままお湯に入れたり油で揚げたりして加熱調理することで、シチューやフライドポテトなどおいしく作ることができますよ。
アク抜き後に調理してから冷凍保存も◎
さらに少し手間を加えることが出来るのであれば、アク抜きしたジャガイモを茹でたり蒸したりして完全に火を通し、潰してマッシュ状にしてから冷凍しておくと、コロッケやポテトサラダなど活用の幅が広がり便利です。
加熱調理してマッシュ状にしたじゃがいもも、冷凍庫での保存期間は1ヵ月が目安です。
ジップロックなどに入れた後に平らにならし、木べらなどで上から小分けの線を入れてから冷凍すれば、後日使うときに必要な分だけ折って取り出すことが出来るのでおすすめです。
じゃがいもアク抜き時間どのくらい?味噌汁でも必要?保存は可能?-おわりに
ほぼ毎日と言っても良いほど家庭の食卓に並ぶじゃがいも。
色々な料理で活躍してくれますが、アク抜きのコツを覚えておくとじゃがいもの栄養はそのままに料理の見栄えが少し良くなります。
仕事に家事に忙しい毎日を送っているママたちは、少し多めにじゃがいもの下処理をして冷凍保存しておくと、朝夕の食事や弁当の準備の時に大活躍してくれること間違いなしです。
ぜひ実践してみてくださいね!
コメント