私の夫は季節に関係なく手足は湿っているので、書いた文字が滲んでしまったり、ノートがふにゃふにゃになってしまったり、手に汗をかきやすいと不便で困ることが多々あると言っています。
同じように手汗をかきやすい方の中には、デートで手をつなごうとした時に、自分の手汗が気になってしまうと悩んでいる方も多いようです。
デートの時に役立つかもしれない、手汗が出にくくなるツボと、対策やグッズを紹介します。
デートで手をつなぐ時に相手の手汗は気になるもの?
誰でも興奮したり、緊張したりすると汗は自然と出るものです。
ところが、その興奮や緊張が過ぎ去っても汗はおさまらず、常に手に汗をかく場合は手掌多汗症と呼ばれる病気の可能性があります。生まれつき、手の平に汗腺が多いという人もいます。
この汗はなかなか自分ではコントロールできず、手汗を気にすればするほど「どうしよう…」と緊張が高まります。
それに加え、デートで好きな人に触れてるということで興奮すると心拍数が上がり、更に手汗が出てきてしまうのです。
多汗症の彼と手を繋いだ時に思ったこと
今となっては夫ですが、交際を始めてから手を繋ぐまで結構期間がありました。
手を繋ぐようになった後も、「あ、ちょっとごめん…」と突然手を離されることも多くて最初はびっくりしましたが、私が不快に思わないかを気にして、短時間で離すようにしていたそうです。
私としては、確かに「手に汗かいてるな」ということはわかりますが、それが別に嫌だとか繋ぎたくないという気持ちにはなりません。
女友達で手に汗をかきやすい子もいましたし、多かれ少なかれ緊張したら手に汗をかくのは当たり前だと思っているからです。手汗に悩む本人の方が、相手にどう思われるかを気にしてしまうのだと感じました。
今では手汗をかいていようが繋ぎたいときは繋ぎますし、ベチャベチャになってきたら自然に手を放して乾かしたり、指一本だけ掴んだり、腕をくんだりしています。
手汗をかいてしまうのに手を繋いでいいか不安なときは…
私のように、手汗のことを意外と気にしない人が多いです。そうはいっても、過去に心無いことを言われたり、拒絶されたことがある場合は不安になりますよね。
正直に「俺、汗かきだから気持ち悪かったらゴメンね」と言ってみてはどうでしょうか?
「全然いいよ」と気にせず繋いでくれるかもしれませんし、「だから手を繋ぐのためらってたんだ」とあなたの気持ちを理解できるので、相手は安心すると思います。
スキンシップや甘える方法は手を繋ぐだけではありません。手汗に関係なく、手をつなぐよりも腕を組む方が好きな女の子もいます。
混雑ではぐれそうな時なら、「シャツでも腕でもどこでもいいから掴んでてね」と言うのも良いですね。
手汗を止めるために簡単に試せるツボは?
手汗の原因となる緊張をほぐしたり、身体の代謝異常を元に戻してくれる効果のあるツボをご紹介します。
労宮(ろうきゅう)
緊張が手汗の原因のひとつですが、労宮というツボを押すと、気持ちをリラックスさせて落ち着かせる効果があります。
労宮は、片手で握りこぶしを作って、もう片方の手のひらに押し当てたときに、握った手の中指の第2間接が当たるところです。
その部分を、深呼吸をしながらグーッと5秒押して、5秒離して…を繰り返します。マッサージする感じで、気持ち良いくらいの強さで行ってくださいね。
合谷(ごうこく)
合谷というツボは、痛みを和らげたり、視力を回復したりと、万能のツボとも言われています。身体の代謝異常をもとに戻す働きがあるので、多汗症や無汗症にも効果があります。
合谷は、手の甲側から見て人差し指と親指の付け根の骨の間(三角形のところ)で、少し人差し指寄りのところにあります。
グーッと押して気持ちがよければ、そこが合谷だと思います。痛いけど気持ちよいくらいの力で、逆の手の親指でゆっくり押しましょう。
復溜(ふくりゅう)
復溜というツボは、水分の代謝異常を整えるツボで、冷え症などにも効果があります。労宮と合谷は手のツボでしたが、こちらは足のツボです。
復溜は、内側のくるぶしからアキレス腱のキワに沿って指2~3本分(4cm)ほど上にいったところにあります。
手のひらで足首を掴むようにして親指を復溜に当てます。息を吐きながらグーッと押し、吸うときには力を抜くようにして…を繰り返します。
手汗を止めるための対策やグッズを紹介
病院へ行く
手汗の原因は色々と考えられ、自律神経の崩れやホルモンバランスの異常、なんらかの疾患の場合もあります。もし日常生活に支障がある場合や、急に症状がひどくなった場合は、一度病院に行って相談することをオススメします。
まずは皮膚科に行くか、思い当たる精神的な悩みや相談事があれば心療内科に行ってみましょう。
もしかしたら身体の異常を知らせてくれているものかもしれないですし、原因がわかることで、汗を止めるための方法や治療を始めることができます。
汗をかくことを気にしないようにする
人間は汗をかくことで体温調節をしているので、汗が蒸発するときに体温の熱を奪ってくれる役割がありますし、寒い時には自然と汗の量は減ります。
汗をかくのは理由があり、人間が生きていくために非常に大切な役目を汗が担っているということです。なので、汗をかくということは恥ずかしいことではありません。
「汗をかいたらどうしよう」と不安に思って意識すると、余計に汗が出てきてしまいます。手汗に悩んでいるのはあなただけではありません。
難しいかもしれませんが、できるだけ意識せずリラックスするように心がけましょう。
食生活を改善する
多汗症と食事は関係があるので、食生活を改善することで、汗の量を減らすことができるかもしれません。
汗を出しやすくする食べ物は、ショウガやカプサイシンなど刺激の強めのものが知られています。しかし、汗を減らす食べ物は残念ながらありません。これは、食事を摂取するということは少なからず熱の発生を伴うからです。
すべての食べ物は、消化や吸収されて一部はエネルギー源として利用されますが、その時に必ず熱がでます。熱が体内に溜まると、体温が上がりますから、汗をかいて体温を下げるという仕組みになります。
汗を減らすことはできなくても、汗をかきにくい食べ物というのはたくさんあります。
お米などの炭水化物は、たんぱく質や脂肪より汗をかきにくい食べ物です。また、辛味や甘味などの刺激は少ない食べ物の方が汗はかきにくいです。
納豆などの大豆に含まれる「イソフラボン」は女性ホルモンと似た作用があり、女性ホルモンは発汗抑制に働きますので、これも汗をかきにくい食べ物と言えるでしょう。
汗の量を抑える方法については、「脇汗が臭い原因と病気の可能性 簡単にできる対策とは?」もお読みください。
手汗を止めるために人気のグッズ
舞妓さんは、真夏でも着物を着ていますが、汗でメイクが流れることはありません。その秘密は、古くから伝わる制汗術の「半側発汗法」にあります。
人の体は、皮膚を圧迫すると汗を抑えようとする機能がはたらきます。この皮膚圧反射を利用したのが「半側発汗法」です。
お化粧した顔や汗ジミの気になる脇の発汗を抑え、その分、別な場所で発汗させるというコントロール法になります。
「舞妓の高帯」と呼ばれるように、舞妓さんは汗をかかないのではなく、顔から汗が出ることを強めに締めた帯で制御しているのです。
このコントロール法を応用したのが、テレビでも紹介されたことのある「汗止め帯(あせとめたい)」という商品です。
男女兼用の汗止めバンドで、「帯」にツボ押し効果の突起を付け、更にはマジックテープやフックなど留め具を工夫し、シャツなどの下に目立たずに装着できるようになっています。
これはあくまで一時的に汗をかきにくくする方法で、根本的に多汗症を治すというものではありません。その証拠に、この方法では上半身の汗が抑えられても、下半身(太ももあたりなど)からその分の汗が出てしまいます。
しかし、ドラマなどの撮影などでは、夏場でも汗をなるべくかかないように女優さんが使うこともあるそうです。長時間、上半身に汗をかきたくない時に試してみてはいかがでしょうか?
まとめ
手汗が悩みの種という人も少なくないと思いますが、気持ちの持ち方だけで改善されたという人もいれば、病院に行ったことで症状が出なくなったという人もいます。
自分が気にしているより周りは気にしていないということは、多汗症や手汗に限らずよくあることですので、あまり気にせず付き合っていくことをお勧めします。
コメント