気温が下がる冬の季節には、風邪をひいて体調を崩す方も多いのではないでしょうか?
インフルエンザなどが大流行するのも、毎年冬ですよね。
冬に風邪をひきやすいのは、空気の乾燥が大きく影響していると言われています。
風邪の原因の多くはウイルス感染によるものですが、乾燥状態と風邪ウイルスはどう関係しているのかをご説明いたします。
乾燥すると風邪をひきやすい理由はなぜ?
乾燥する冬の時期、風邪をひきやすくなるのはなぜなのでしょうか?
乾燥は免疫力を低下させる
喉や鼻には、風邪ウイルスの侵入を防止する働きをする粘膜があります。
そのほとんどは水分から構成されており、風邪ウイルスを殺菌する働きを持つリンパ球やマクロファージなどの免疫細胞が含まれていますので、あらゆる病原体の定住を防ぐ役割があります。
しかし、空気中が乾燥すると粘膜内の水分量は不足状態となり、免疫機能も低下してしまいます。
よって喉や鼻の粘膜が乾燥すると、呼吸により吸い込む息と一緒に風邪ウイルスを取り込みやすくなり、炎症も起こしやすくなります。
冬は抵抗力が低下している
冬の乾燥の原因として大きいのは、室内の気温が低くなり、ストーブなどの暖房器具を使用することですよね。
厳しい冬の寒さにより体温が低い状態が続くと、身体の病気に対する抵抗力や免疫力は低下してきます。
特に小さなこどもや高齢の方は抵抗力が弱いので、乾燥対策と合わせて寒さ対策や健康な身体づくりが大切になってきます。
乾燥とウイルスの関係性は?
乾燥とウィルスの関係性についても知っておきましょう。
ウイルスは乾燥状態だと長時間浮遊する
たった一度の咳やくしゃみで、数十万~数百万の風邪ウイルスが空気中にばらまかれることをご存知ですか?
空気中にばら撒かれた目に見えないウイルスそのものは、水分量を多く含有しているため、湿度の高い環境ではすぐに地面に落ちていきます。
しかし、乾燥している空間では逆にパワーを発揮してしまうのです。
湿度が30~40%以下になると、ウイルス内の水分が蒸発することにより軽くなります。
すると、地面への落下速度もゆっくりとなるため、かなり長い間空気中を浮遊していることになり、ウイルスに感染しやすくなってしまいます。
乾燥による風邪を予防する対策方法紹介
乾燥のせいで風邪を引きやすい冬の時期、どのようなことに気を付けると予防することができるのかをご紹介します。
どれも手軽な方法なので、ぜひ試してみてくださいね。
喉の乾燥を防ぐ
喉に潤いを与えて湿った状態を保つには、うがいが効率的です。
小さい頃に学校でも、外遊びの後はうがいや手洗いをするように教えられましたよね。
手洗いは習慣となっている方も多いと思いますが、うがいは大人になってからしなくなってしまった方もいるのではないでしょうか。
うがいをすることによって、乾燥した喉に潤すはたらきと、喉に付着したウイルスを除去し、体外へ排出する効果を期待できます。
マスクで乾燥を防ぐ
既に自分が感染した風邪ウイルスを他に巻き散らさないように、マスクを身に着ける方も多いことでしょう。
まわりからの風邪感染を予防するために使用することもありますが、たとえ人混みに出かけるわけではなくとも、マスクは風邪予防に効果的です。
自分の体温と湿気を含んだ息によって一定の湿度を保ち、喉を保湿してくれます。
また、ドライノーズでお悩みの方は、このようなぬれマスクがおすすめです。
湿ったフィルターをセットして使うことにより、通常のマスクよりも保湿効果がグンと高くなり、より乾燥状態が緩和されますよ。
寝起きに一杯の水を飲む
朝起きたときに、コップ一杯の水を飲む習慣をつけましょう。
当然ですが寝ている間も呼吸は繰り返しているので、自覚症状はなくても喉は乾いた状態になっています。
寝ている間に喉に付着してしまった風邪ウイルスを、起きがけの水によって胃の中へ流し込むことができ、胃内の胃酸を利用して風邪ウイルスを退治することができます。
部屋の加湿をする
部屋の湿度ができるだけ高くなるように工夫しましょう。
エアコンの機能や加湿器を使うほか、ストーブにやかんなどをのせて蒸気を発生させたり、洗濯物を室内干しするのも効果的ですね。
部屋の乾燥対策については、湿度を上げる加湿器以外の方法 部屋干しや電気を使わないグッズ効果は?もぜひお読みください。
まとめ
乾燥状態だと風邪をひきやすいという理由がわかっていただけたかと思います。
毎日の乾燥対策はもちろんのこと、身体の免疫力を高めるような生活リズムをつくることも風邪予防には効果的です。
バランスの良い食事選びや十分な休養や睡眠により免疫力を高めて、丈夫な身体づくりを意識しましょう!
コメント