戸口や車のドアノブを触れた時、コートをハンガーにかけようとした時、服を脱いだ時など、静電気がバチバチして、びっくりした経験があるのではないでしょうか?
特に、秋から冬にかけての乾燥している時期は静電気が起きやすいです。
しかし、同じ環境でも静電気が起きやすい人と起きにくい人がいると感じたことはありませんか?体質は関係あるのでしょうか。
静電気と体質の関連性も含めて、静電気が起こる原因からその対処法までを考えていきましょう。
静電気は起きやすい人と起きにくい人がいるの?
静電気とは
体が物質と触れ合ったりこすり合ったりすると、プラスの電気を帯びている状態になります。
この状態でドアノブなど金属に近づくと、金属のマイナスの電気が体に引き寄せられ、触れた瞬間に一気にプラスとマイナスの電気が結合して流れます。
このとき、一瞬にして放電しバチバチと衝撃を受けますが、これが静電気の正体です。
2章でご説明するとおり「起きやすい人と起きにくい人」という体質の違いも無くはないですが、その時の空気や身体の状態が大きく左右していると思われます。
空気中の湿度との関係
静電気は、空気中の湿度が関係しています。
冬になると「静電気よく起きるな~」と悩む人が増える傾向にありますが、夏にも静電気は至る所で発生しているのです。
なぜ夏に静電気が起きにくいかというと、日本の夏は湿度が高く、空気中にたくさんの水分が多く含まれているからです。
水は電気をよく通すという性質があるため、夏に発生した静電気は、空気中の水分を辿って流れ去り、体に溜まってしまうことが少ないのです。
逆に空気が乾燥している冬は、空気中の水分が少なく電気が逃げず体に溜まりやすいので、静電気が起きやすいということになります。
体表面の水分量との関係
静電気は、体の表面の水分量も関係しています。
人間の身体は、体温調節などのためにたくさんの汗をかきます。
汗をかきやすい人や発汗量の増える暑い夏は、その水分を通して電気が放出されるので、静電気がたまりにくい傾向になります。
逆に、汗をかきにくい人や発汗量の減る冬は、静電気がたまりやすくなってしまい静電気が起きやすいのです。
静電気が起きやすい体質になってしまう原因はなぜ?
同じ環境下にいるのに、頻繁に起こる静電気に悩まされている人もいれば、冬でもあまり意識してないという人もいます。
どういう人が「静電気が起きやすいタイプ・体質」と言えるのでしょうか。
静電気がおきやすい人の特徴
静電気は色々な条件があわさって引き起こされますが、特に起こりやすいとされる人の特徴をご紹介します。
肌が乾燥している人
1章でお伝えした通り、乾燥は静電気が起きやすい条件となります。
乾燥肌の人は肌の水分量が少ないので、ほかの人よりも静電気が発生しやすい状態になっているといえます。
空気中の湿度が低い状況で、肌表面や髪の毛が乾燥している場合には、体内に溜った電気を空気中に自然放電しにくくなり、静電気が発生しやすくなることでしょう。
生活リズムが崩れている人
普段の生活リズムが乱れがちの人は、帯電体質になっているかもしれません。代表的な例は睡眠不足や運動不足ですね。
心身のストレスや疲労、冷えによる血行不良も関係してきます。
体内のイオンバランスが崩れてプラスの電気が溜ってしまい、その状態で金属などに触れると一気にマイナス電気と結合し感電しやすくなります。
また、帯電体質の方には偏った食事を好む方が多いのも特徴です。
特に脂っぽいこってりした食べ物が好きな人や、魚より肉類を好み野菜類を嫌う方、タバコやアルコール飲料を好む方は、食生活のバランスが崩れている可能性があります。
服の素材の選び方による
ナイロン、ポリエステル、アクリルなどの合成繊維は、プラスの電気を帯びやすい素材です。
逆に、木綿、絹、麻などの天然繊維は、マイナスの電気を帯びやすいので、合成繊維に比べて静電気が発生しにくくなります。
静電気が起こりやすい体質を改善する対策方法は?
皮膚の乾燥を防ぐ目的で、冬場は特にハンドクリームや保湿クリーム持ち歩き、保湿ケアすることが簡単にできる乾燥対策になります。
寒さにより水分摂取量も減りがちになりますが、こまめに水分補給をし、肌の乾燥や血液の流れをサラサラ状態に保つことも大切です。
ここでいう水分には、ビールなどのアルコールは含まれません。
DHA・EPAなどを含む青魚は、血液をサラサラにするのに効果的といわれているので、積極的に摂取してみるのも良いかもしれませんね。
柔軟剤を洗濯のときに使用する
柔軟剤は、空気中の水分と結合して放電してくれる性質があります。
普段、洗剤のみを使用している家庭もあるかと思いますが、冬場だけでも使用することで、衣服を脱ぎ着する際に静電気が起きても放電しやすくなります。
まとめ
静電気体質かな?と思う場合は、規則正しい生活に心がけることが大切です。
体内を弱アルカリ性に保てるようにカルシウムやカリウムなどの食材選びを考えてみてはいかかでしょうか。
また、肌の乾燥対策や衣服の素材を見直して、静電気にビクビクしないで過ごせるようになると良いですね。
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