お彼岸やお盆に墓参りをするとき、お供えする花はいつどこで購入していますか?
朝早くから行くことになったから花屋もスーパーも営業していない、新鮮なお花を供えたいけど、前日まで購入しなければいけないケースもありますよね。
お供え用の仏花を購入できる場所や、前日までに購入する場合にお花を新鮮な状態で保管しておく方法をご紹介します。
また、お供えする花に生花ではなくて造花を選ぶことについてもご説明します。
墓参りでお供えするための花はどこで買う?
お墓参りでお供えするための仏花を購入できる場所はこちらです。
・スーパーに併設されている花屋
・花の専門店
・霊園の管理棟や事務所
・墓地やお寺が近くにあるコンビニ
スーパーの花屋や、お花の専門店で購入される場合は、お墓に持っていくということを伝え、花の種類や色合いの希望、予算を伝えて作ってもらうとよいでしょう。墓参り用と伝えることで、予算内で対に(左右に飾るように2つに分けて)くれます。
また、仏花として1対1,000円~1,500円前後で既に束になって売られているものを購入しても問題ありません。出来合いがちょっと貧相かな?と思えば、追加料金で希望の花を加えてもらうこともできます。
多くの霊園では、管理棟などで仏花を購入することもできるので、購入したのにうっかり積み忘れてしまった場合は助かります。取り扱っているか気になる場合は、墓地を管理する事務所に問い合わせましょう。
一般的にコンビニでは生花を置いていないところがほとんどですが、墓地やお寺が近くにある地域のコンビニには、墓参り用の切り花が売られていることもあります。
お墓参りでお供えする仏花の選び方や予算については、「墓参りでお供えする花の種類 タブーなものは?価格はいくら?」 をお読みください。
墓参りでお供えする花は前日までに買っても大丈夫?
人への贈り物の花が新鮮なものが良いのと同じように、お墓にお供えする花も、少しでも新鮮なものを飾るのが望ましいです。
しかし、早朝のスーパー等も営業していない時間に墓参りに行くケースも考えられますし、田舎のほうだと近くのスーパーや花屋が日曜日はお休みで、事前に用意しておく必要があるといったケースもあります。
そういう方は前日に購入しても問題はありませんが、新鮮な状態で保つように工夫をしましょう。
早めに購入した仏花を新鮮な状態で保つコツ
前日にお花を購入後、そのままの状態で放置しておくよりも、少しの手間をかけることで元気な状態でお墓に持っていくことができます。
①ボウルやバケツなどの水中で、花の茎を2cmくらい切り落とす
お墓の花器(花立て)の大きさや深さがわかっている場合は、2cmにこだわらず、見合う長さにして構いません。わからない場合は、お墓に到着後に花切りバサミで整えましょう。
②水に浸かる部分の葉は取り除く
③花立てや花瓶(なければバケツ)に入れて、玄関などの涼しいところに置いておく
④当日、花の切り口にキッチンペーパー等に水を含めたものを巻き、その上からラップやアルミホイルで水漏れを防止します。
これで、お墓に行くまでの間より新鮮な状態にお花を保つことが出来ます。お供えするときに、キッチンペーパーやラップ等は取り除くのを忘れないでくださいね。
自宅で咲いている花をお供えするときも、遠方の墓地で行かれる場合は④のように切り口を水分で覆っておくと安心です。
どの過程も難しくないことなので、綺麗な状態のお花をお供えするためにも、前日に購入した場合はぜひやってみてくださいね。
墓参りでお供えする仏花として造花はタブーなのか?
生花はどうしても傷みやすく、いつまでも綺麗な状態を保てるわけではありません。
頻繁にお墓参りに行く場合は枯れてしまったものを処分して新しい花を…とできますが、 様々な事情があり、頻繁にお参りできるわけではないですよね。
枯れることのない造花をお供えすることで、かなりの長期間鮮やかさを保つことができ、無縁墓というように見えないので悪くないように思えますが、 お墓参りで造花をお供えするのは、あまり好ましくないと言われています。
お墓参りで造花をお供えするのが良くない理由
仏教にはたくさんの宗旨・宗派が存在しますが、どの宗旨・宗派であっても、お墓へのお供えは基本的に「灯・華・香」(とうげこう)の3種類があれば充分といわれています。
「灯」は、ともしび(ろうそく)を表し、「香」は香り(お香)、そして「華」が仏花を表します。これらのお飾りは、仏様の慈悲や智慧を表すものですので、欠かすことができません。
また、故人は香りを召し上がるので、お線香もそうですが、自然な香りのない無機質な造花は「華」としても相応しくないということです。
お墓参りで造花を利用する人や地域もある
故人を供養する気持ちがあれば、生花ではなくて造花を供えても良いだろうと考える人もいます。
しかし、仏教的な教えに合わないなどの理由や、親族・寺院の住職の考え方によっては問題が発生する場合もあります。宗教が自由な霊園や公園墓地であればトラブルは起こりにくいですが、 他の参拝者とあわせることも大切になります。
九州地方などの暑い地域では、生花が1日で枯れてしまうため造花を供えるところもあります。海外でも、お墓に造花をお供えするのが当たり前の地域があります。
暑さだけでなく、その地域の気候風土や風習、立地条件によっては生花や線香が禁止されているところもあります。疑問に思ったときは、寺院の住職や墓地の管理事務所に確認するようにしましょう。
また、お墓に造花をお供えするときには、生花とは違って軽いものが多いため風で飛ばされてしまうという事態も考えられます。可能であれば茎の部分に重りを入れるなど工夫したほうが良いでしょう。
まとめ
お墓参りの仏花を準備するときの参考になったでしょうか?
故人を想って選んだ新鮮な花を供えてあげることで、生花は枯れてしまうとしても、見た目の華やかさや香りは故人が楽しんでくれるものだと思っています。
一般的には生花をお供えして問題になることは少ないのですが、地域性も大きく関わっているため、他の参拝者や管理人や住職にあらかじめ相談しておくと安心ですね。
コメント