北海道の紋別市や網走市は、ロシア方面から流れ着く流氷を一目見ようと道外や海外からたくさんの観光客が訪れ、冬の人気観光スポットとなります。
流氷の中を進む砕氷船は紋別市のガリンコ号Ⅱと、網走市のおーろらの2か所のみなので、どちらを利用しようか悩まれる方も多いのではないでしょうか。
おーろらとガリンコ号Ⅱの違いや、紋別と網走でアクセスや観光でおすすめなのはどちらなのかをご紹介します。
流氷を見るならオーロラ号とガリンコ号どちらがおすすめ?
初めて流氷砕氷船に乗ろうと考えている方や、北海道に土地勘のない人は、おーろらとガリンコ号のどちらがおすすめなのか気になるところですよね。
私は過去に両方とも利用したことがありますので、その感想を基にご説明します。
オホーツク海の航海を楽しみたい方はおーろら
おーろらはとても大きな大型船で、かなり離れた沖まで出て行ってくれます。
そのため、流氷が接岸していないときでも、沖にいる流氷に出会える可能性が残っています。
1階や2階の客室でゆっくり座りながらや、海風の冷たさを展望デッキで浴びながら、船旅の気分を味わいたい方にはオススメです。
流氷をガリガリ削る様子を間近で見たい方はガリンコ号Ⅱ
ガリンコ号Ⅱのおすすめポイントは、なんといっても船底の先端部に付いたドリルのようなスクリューです。
船の名前のとおり「ガリガリ…」と流氷を削りながら進んでいく様子は迫力がありますよ。
船の高さが低めで海面に近いところで流氷を見られるで、ガリガリ削る音もしっかり聞こえてきます!
私はガリンコ号Ⅱで流氷を体験した後おーろらに乗ったので、同じ「流氷を見る」でも迫力が全然違うなと感じた覚えがあります。
ガリンコ号Ⅱはサンライズクルーズで日の出も楽しめる!
網走のおーろらも紋別のガリンコ号Ⅱも、日の入りに合わせた最終便「サンセットクルーズ」がありますが、日の出に合わせた「サンライズクルーズ」があるのはガリンコ号Ⅱのみです。
サンライズクルーズは2月限定ですが、流氷の浮かぶ海面上から昇ってくる朝日はとても美しく、寒い中でもデッキから直接眺めていました。
流氷は見られるかわからなくても、天気が良ければ日の出は見られる可能性が高いので、サンライズクルーズは個人的にオススメしますよ♪
ただ、1日の出航便の中で一番寒い時間帯なのでご注意ください。
ガリンコ号とオーロラの違いや人気なのはどっち?
紋別市で乗ることのできる「ガリンコ号」と、網走市で乗ることのできる「おーろら」の違いはどんな点なのでしょうか?
人気なのはどちらか?というのも気になりますよね。
網走流氷観光砕氷船 おーろらの料金や特徴
[su_note note_color=”#fffae2″ radius=”4″]乗船場:道の駅「流氷街道網走」
定員:450名
運航期間:1月20日から4月3日まで毎日
運航便数:1日4~5便
料金(個人):おとな3,500円、小学生1,750円(幼児無料)
予約方法:インターネットもしくは電話(予約状況はネットで確認可)
乗船時間:1時間程度(変動あり)
※流氷がない場合は能取岬までの海上遊覧に変更[/su_note]
・船底が平らな船で、流氷に乗り上げながら掻き分けて進む
・外観の第一印象は「大きくてかっこいい」
・大型船のため沖に出る距離が長く、船旅の気分が味わえる
・船の性質上、荒天に弱いので欠航の可能性もある
・船の高さが高めなので、流氷までの距離を感じることもある
・紋別よりも流氷が長く留まりやすい(と言われている)
紋別流氷砕氷船 ガリンコ号Ⅱの料金や特徴
[su_note note_color=”#fffae2″ radius=”4″]乗船場:「オホーツクタワー ガリンコ・ステーション」
定員:195名
運航期間:1月10日から3月末頃まで
運航便数:1日5~7便
料金(個人):大人3,200円、小人1,600円
予約方法:乗船日の2か月前から電話のみ(予約状況はネットで確認可)
乗船時間:1時間程度(変動あり)
※流氷がない場合は45分程度の運航になり料金変更(大人2,500円、小人1,250円)[/su_note]
・前方船底の両サイドについたドリルで流氷を「ガリガリ」と砕き削りながら進む
・外観の第一印象は「赤くてかっこいい」
・小型船なので、おーろらよりは沖に出ない
・船の高さが低めなので、間近で流氷を見やすい
・網走よりも先に流氷が押し寄せやすい(と言われている)
紋別のガリンコ号Ⅱと網走のおーろら 人気なのは?
個人客の人気度は、その方が過去に利用した時の感想や好みによっても変わってくることでしょう。
乗船時間や料金は大きく変わらないので、どちらも行ったことがない場合は、他の旅行日程や行先との兼ね合いなどで決められる方が多いです。
ひとつ確実に言えることは、「海外や日本国内のツアー団体客が多いのは網走のおーろら」ということです。
定員を比較してわかるとおり、ガリンコ号Ⅱよりもおーろらの方が2倍以上の定員なため、たくさんのツアー会社によって事前に仮押さえられています。
※運航日が近くなりキャンセルとなれば個人客の予約が取りやすくなります。
団体客が多いからといって、流氷の有無や見え方が変わってくるものではありませんが、「乗船場や船内での人混みが嫌」という方はガリンコ号Ⅱの方が良いでしょう。
また、次の章でご紹介する【紋別と網走の違い】を考えると、網走のおーろらの方が人気ともいえるかもしれません。
流氷が見られる紋別と網走はどちらがアクセスや観光面で便利?
ガリンコ号Ⅱとおーろらの違いや比較をご紹介してきましたが、選ぶ際に忘れてはいけないのは「紋別と網走は場所も町の規模も違う」ということです。
北海道網走市へのアクセスや観光
網走監獄や能取岬(のろとみさき)でも有名な網走市は、オホーツク海の網走川河口にある町です。
一番近い女満別空港から車やバスで40分程度、JRの駅があるので札幌や旭川など他の都市とも行き来しやすいです。
世界遺産にもなった知床には車で1時間半程度、JRやバスで行くのにも便利で、道東観光の要となります。
観光施設の数が多い分、ビジネスホテルから温泉宿まで宿泊施設も数多く、温泉でゆっくりできる宿が特に人気です。
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北海道紋別市へのアクセスや観光
紋別市は網走から110㎞ほどオホーツク海沿いを北に向かったところにある町で、一番の魅力はやはり「流氷」で、それ以外の観光名所というのがあまりありません。
海沿いの町なので魚介類やかまぼこなどを食べられる土産店や飲食店もありますが、その数は網走よりは少なくなります。
アクセス面では、鉄道が昔に廃線となってしまったため、各都市から高速バスや路線バスを利用して向かわなくてはならず意外と時間がかかります。
なお、オホーツク紋別空港という小さな空港があるのですが、羽田空港とを1日1回往復する便のみなので、使い勝手が良いとは言えません。
主に観光客が泊まるホテルは3か所ありますが、温泉があるのは「紋別プリンスホテル」の1か所のみで、宿の特色なども網走よりは薄く感じてしまいます。
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個人で訪れるなら紋別 ツアーで回るならどちらでも♪
個人旅行で訪れるなら、宿の選択肢も多くて前日や翌日の行動の拠点としやすい網走市がオススメです。
滞在中に楽しめる観光施設も紋別市より多いですよ。
ただし、旭川市や札幌市からのバスツアーで流氷のためだけに訪れるのであれば、実際の滞在時間は少ないと思いますので、ツアー料金や「どちらの船に乗りたいか?」で決めると良いですね。
道外からのツアーを利用する方は、滞在中の食事内容や宿泊先に指定されているホテルの口コミなどを考慮して決めるのも良いと思いますよ。
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まとめ
北海道で流氷砕氷船に乗る場合、紋別のガリンコ号Ⅱと網走のおーろらどちらを利用するのがおすすめかについて、様々な方向から比較してみました。
当日流氷が見られるかどうかは誰にもわからない「運」にはなりますが、冬のオホーツク海の空気を吸ってリラックスしたり、それ以外の行程も楽しみに訪れてほしいですね。
流氷の見ごろなどは、「北海道で流氷が接岸する場所と船に乗れるのは?見れる時期はいつまで?」に詳しく書いてますのでぜひお読みください。
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