北海道で流氷が接岸する場所と船に乗れるのは?見れる時期はいつまで?

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北海道のオホーツク海側には、毎年冬にかけてロシア方面から流氷が流れ着きます。

砕氷船に乗って流氷を掻き分けて進んだり、流氷の上を歩けるアクテビティが体験できたりと、流氷観光を目的に北海道に来られる方もたくさんいます。

北海道に流氷が接岸して見られる場所や時期、人気のクルーズについてご紹介します。

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北海道で流氷が接岸する場所はどこ?

北海道に流氷が接岸するのは、日本海側でも太平洋側でもなくオホーツク海沿岸のみです。

岸から流氷を確認できる場所

流氷が接岸すると海岸線に打ち上げられた大きな流氷が見られますが、少し遠ざかってしまっている場合でも岸からは流氷を眺めることができます。

興部町(おこっぺちょう)の沙留(さるる)漁港から紋別市までは、国道238号線が海岸線沿いに走っているので、走行する車内や小高い丘から見えることもよくあります。

そのままオホーツク海沿いに知床へ向かって進み、海沿いの各市町村(常呂町・網走市・斜里町ウトロなど)の国道244号沿い、国道333号沿いでも流氷が近づくと肉眼で確認できます。

↓地図内A~Bの沿岸が流氷の見られやすい地域です。

流氷をより身近で感じられるアクティビティ

レンタカーや車でのドライブであれば、オホーツク海沿岸を自由に走って流氷がより近くに見える場所を探す…という楽しみ方もありますが、より近くで流氷を見たり、迫力を感じることのできるアクティビティは色々あります。

流氷砕氷船(さいひょうせん)

流氷を楽しむための一番人気の観光船で、紋別市の「ガリンコ号Ⅱ」と、網走市の「おーろら」があります。

詳しくは2章でご紹介します。

流氷物語号(旧 流氷ノロッコ号)

JR釧網線(せんもうせん)の網走駅と知床斜里駅の間を走る、流氷時期限定の列車です。

オホーツク海岸沿いを走るので、流氷が接岸している日には車窓から雄大な景色を眺めることができますよ。

知床のウトロ温泉街への移動手段として利用する方もいれば、景色を楽しむだけのために利用する方もいるほどの人気です。

流氷ウォークや流氷ネイチャリング

世界自然遺産にも登録された知床がある「知床半島」は、その形が流氷を受け止める役割をしていることもあり、流氷が流れ着きやすく留まりやすいと言われています。

専用のドライスーツを着用して、流氷の上を実際に歩くことができる「流氷ウォーク」や、流氷と一緒に海に浮かぶことのできる「流氷ネイチャリング」などといった、この時期限定のツアーも各会社で用意されています。

料金やコースの内容、所要時間や参加対象者などについては各会社・コースで異なりますので、自分で気になるものを探して予約する形になります。

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北海道で流氷を船に乗って見れる場所は?

1章でご説明したとおり、流氷が近づくとオホーツク海沿岸や小高い場所からは白く浮かぶ流氷を眺めることができる日もありますが、やはり流氷の大きさや厚みなどを感じられるのは「流氷砕氷船」のクルーズに参加することです。

このクルーズを利用すると、流氷が沿岸から離れてしまっていても沖の方まで船が出て行ってくれるので、接岸していなくても見られる可能性が高くなります。

知床には流氷クルーズの船はない!

たまに道外から来られる方で勘違いされている方がいるのですが、知床を発着する流氷砕氷船はありません。

ウトロ港から夏から秋の期間中に運行される「知床観光船おーろら」と、「網走流氷観光砕氷船おーろら」は全く別物なのでご注意ください。

夏は知床観光船として、冬は流氷砕氷船として使われる大型船の名前が「おーろら」なので当然なのですが、「知床から『おーろら』に乗って流氷が見られる」と思っていた知人がいました…確かに紛らわしいですね。

網走流氷観光砕氷船 おーろら

網走監獄や能取岬(のろとみさき)でも有名な網走市は、オホーツク海の網走川河口にある町です。

道の駅「流氷街道網走」が乗船場になっていて、400名以上乗れる大型船「おーろら」が1日4~5便運航されています。

[su_note note_color=”#feed8e” radius=”4″]運航期間:1月20日から4月3日まで毎日

料金(個人):おとな3,300円、小学生1,650円(幼児無料)

乗船時間:1時間程度(変動あり)

※流氷がない場合は能取岬までの海上遊覧に変更[/su_note]

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紋別流氷砕氷船 ガリンコ号Ⅱ

網走から110㎞ほどオホーツク海沿いを北に向かったところにある町です。

鉄道が昔に廃線となってしまったため、各都市から高速バスや路線バスを利用して向かうことになります。また、羽田空港とを行き来するためのオホーツク紋別空港もあります。

海沿いの「海洋公園」にある「オホーツクタワー ガリンコ・ステーション」が乗船場で、1日5~7便運航されています。

ちなみに、初代ガリンコ号は乗船場の近くにある「とっかりセンター(ゴマちゃんランド)の裏に展示されています。

[su_note note_color=”#feed8e” radius=”4″]運航期間:1月10日から3月末頃まで

料金(個人):大人3,000円、小人1,500円

乗船時間:1時間程度(変動あり)

※流氷がない場合は45分程度の運航になり料金変更(大人2,500円、小人1,250円) [/su_note]

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北海道の流氷はいつからいつまでの時期見られる?

流氷の観測・記録においては、【流氷初日】【接岸初日】【流氷終日】という3つの言葉が使われます。

網走や紋別での例年の流氷初日は?

流氷初日とは、気象台で初めて流氷を【目視で】確認した日になります。そのため、まだ沖からは離れていても流氷初日として記録されます。

網走と紋別の過去4年の流氷初日はこのとおりです。風向きにもよりますが、2月に入ると海岸線から肉眼で見られる機会が多くなってくるでしょう。

[su_note note_color=”#feed8e” radius=”4″]2014年:網走1月21日、紋別1月23日
2015年:網走1月12日、紋別1月15日
2016年:網走1月28日、紋別1月27日
2017年:網走1月31日、紋別1月26日[/su_note]

網走や紋別での例年の接岸初日は?

接岸初日とは、流氷が接岸して船舶が運航できなくなった最初の日になります。

網走と紋別の過去4年の接岸初日はこのとおりです。一般的に流氷が見られる確率が高い時期というのは、この接岸初日後の2月中旬から3月中旬にかけてと言われています。

[su_note note_color=”#feed8e” radius=”4″]2014年:網走2月9日、紋別2月17日
2015年:網走1月19日、紋別2月3日
2016年:網走2月22日、紋別2月24日
2017年:網走2月2日、紋別2月2日[/su_note]

ただし、流氷は一度接岸するとそのままの状態で留まるわけではなく、風向き次第によっては翌日にはまた遥か彼方に離れてしまい、また翌日や数日後に戻ってくる…という自然現象を繰り返します。

そのため、接岸初日を迎えた後でも流氷が沖に戻ってしまって見ることができず、砕氷船でもたどり着けないこともあります。これは運としか言いようがありません。

網走や紋別での例年の流氷終日は?

流氷終日とは、視界内の海面で流氷を見ることができた最後の日になります。

網走と紋別の過去4年の流氷終日はこのとおりです。記録から見てわかるとおり、「早くに流氷が訪れたから終わりも早い」というものでもありません。

[su_note note_color=”#feed8e” radius=”4″]2014年:網走4月30日、紋別4月6日
2015年:網走3月8日、紋別3月15日
2016年:網走3月18日、紋別3月8日
2017年:網走4月24日、紋別4月11日[/su_note]

年々流氷は減少傾向に…

流氷が作られるシベリア地方の温暖化の影響などにより、オホーツク海沿岸に到達する流氷は年々減少傾向にあります。

網走や紋別に長く住んでいる方に話を聞いたところ、昔のことを話してくれました。

昔は流氷もすっごく厚くて、自分たちで自由に乗れちゃうくらいしっかりしたものだったんだよ。

今の流氷は薄いし小さいし、ツアーとかで専門家がいないと危なくて乗れないくらいになっちゃったね。

過去の接岸初日や流氷終日の情報を基に計画を立てることにはなりますが、そのデータもあまり参考にならなくなっているのが現状です。

少しでも流氷を見られる可能性を高めるためにできることは、各砕氷船の公式HPなど(電話でも可)で流氷の接岸状況をチェックし、旅のスケジュールを多少前後させたりすることでしょう。

それぞれの流氷砕氷船や町の違いは、「流氷見るならオーロラ号とガリンコ号どっち?違いや紋別と網走を比較!」をぜひお読みください。

まとめ

自然が作り出す美しさなので確実に見られるものではないのですが、海にゴロゴロ浮かぶ流氷や、流氷を掻き分けて船が進む様子は圧巻です。

北海道の札幌や旭川発着のバスツアーや、各都市からの旅行プランなども発売されますので、ぜひ一度いらしてみてはいかがでしょうか。

知床ウトロ地区の人気温泉や手ごろな宿泊施設の情報はこちらでご紹介しています。
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