北海道や青森県などの一部地域では、結婚式(披露宴)を会費制で行うのが一般的です。
「会費を支払って参加すること」がお祝いとされる会費制結婚式には、基本的にご祝儀は不要なのですが、相手との関係性によってはご祝儀を用意することもあります。
兄弟・親戚・いとこ・友人など立場別のご祝儀相場や、ご祝儀の渡し方のマナーについてご紹介します。
北海道の会費制結婚式のご祝儀相場はいくら?
会費制結婚式に初めて出席する場合や、「ご祝儀を用意したほうがよいのかな?」という立場になったとき、相場は気になるものですよね。
会費制結婚式でご祝儀を渡す立場やケース
一般的に、会費制結婚式でもご祝儀をいただく(渡す)ケースはこのような関係の方です。
・両親
・兄弟姉妹
・叔父叔母や祖父母
・職場の上司
・いとこ、友人
特に上3つの親族関係は、会費のほかにご祝儀としてお祝いを渡すのが一般的です。
両親の場合は、ご祝儀としてではなく「新生活準備金」や「結婚式費用」として受け取る方もいるでしょう。
職場の上司は新郎新婦との関係性にもよります。職場一同で別途お祝いを渡していれば、個別にご祝儀を贈らない場合もあります。
いとこも親戚には含まれるのですが、渡す側がまだ学生であったり、個人的な付き合いが少ない場合は、ご祝儀ではなくプレゼントを贈ることが多いです。
私も結婚する従姉妹に対し、兄弟で1つのプレゼントを選んで贈ったり、当日電報を打ったり、現金でご祝儀を渡したことはありません。
友人関係でご祝儀を渡しあうことも、会費制結婚式ではあまり見かけません。会費とは別にプレゼントを渡すのが一般的です。
結婚の際に渡すプレゼントについては、「北海道の会費制結婚式はご祝儀不要?お祝いの相場と嬉しいプレゼントとは」をお読みください。
会費制結婚式でのご祝儀相場は?
会費制結婚式の場合、招待制よりもご祝儀相場は若干少なめな傾向です。遠方のゲストにも「交通費や宿泊費は負担できません。そのかわりご祝儀も不要です。」という意味が会費制にはこめられています。
とはいえ、贈る側(出席者)の世帯状況や金銭感覚、新郎新婦との関係性によってご祝儀額に大きな違いがあることもあります。
私の友人が北海道で挙げた会費制結婚式は、新郎側の親族が本州出身者が多かったこともあり、新郎と新婦でご祝儀額にかなりの差があったそうですが、それも仕方がないことです。
ここでは一例として、私が結婚式を挙げたとき(会費14,000円)の両家親族や友人からのご祝儀相場をご紹介します。
兄弟姉妹
独身の姉からはご祝儀3万円、既婚の兄夫婦からもご祝儀3万円をいただきました。
姉は社会人で収入もあったのでご祝儀を貰いましたし、私自身社会人になってからの兄の結婚式では3万円のご祝儀を渡しました。
出席者が未婚で学生の場合はご祝儀は贈らないのが一般的でしょう。
※招待制でのご祝儀相場:1人当たり3~10万円
叔父叔母や祖父母
叔父や叔母からは1家庭につきご祝儀3万円をいただきました。1組だけ2万円のところもありました。
祖父母からは出席・欠席関係なく1家庭につきご祝儀5万円をいただきました。
私も夫も、親戚関係は北海道出身者のみだったので、大きな違いがなかったのだと思います。
※招待制でのご祝儀相場:1人当たり3~5万円
職場の上司
何人かの上司から、出席・欠席関係なく1人当たり1万円のご祝儀をいただきました。
もちろん上司全員ではなく、会費を支払って参加いただくだけの方もたくさんいました。
※招待制でのご祝儀相場:1人当たり3~5万円
いとこ、友人
いとこや友人からは、ご祝儀ではなく物のプレゼントをいただきました。1人当たり5,000円程度の物が多かったです。
私が過去に結婚式に参加した友人で、出産により欠席することとなり、1万円のご祝儀+3千円程度のギフトを贈ってくれた子がいます。
その友人の結婚式会費が13,000円だったので、それと同程度で返してくれたということですね。有難かったです。
※招待制でのご祝儀相場:1人当たり3~5万円
結婚式のご祝儀としてタブーな金額は?
結婚のお祝いとしてご祝儀をあげる場合、あまり選ばないほうが良いとされる数字(金額)があります。
*4(4万円)
2つに割り切れてしまう偶数であることに加え、「死」を連想させると言われています。
*9(9万円)
偶数ではありませんが「苦」を連想させると言われているため避けられています。
中には偶数でも問題ないとされる金額(数字)もあります。
*2(2万円)
数字の「2」には「ペア」という意味もあるので、結婚のご祝儀としては良いとされる風潮もあります。
*8(8万円)
数字の「8」は末広がりを意味し、縁起が良いといわれているのでお祝いの場でも歓迎されています。
特に良くないとされる2つの数字には注意し、あくまで「会費もお祝いの一部である」と考えて、無理のないご祝儀額を決められるとよいですね。
北海道の会費制結婚式に出席するときのご祝儀の渡し方は?
会費制の結婚式に出席することになったときの、ご祝儀の渡し方についてご説明します。
もちろん会場に持参されなくても、結婚を受けてからの間にご祝儀を郵送や直接会ったときに渡されている場合もありますね。
挙式当日に、代理の方(職場の部下や友人)にご祝儀を預けられる方もいました。
会費制結婚式での受付の様子
当日の披露宴会場受付は、会場のスタッフや代行会社が務めることもあれば、新郎新婦の友人・知人が務めることもあります。
まず手前に、名前を確認して会費を預かる場所があるので、そこでは会費のみを支払います。
会費については「北海道の結婚式で親族も会費必要?招待状は何人分の金額?子ども分は?」で詳しく説明していますが、新札である必要も、封筒に入れる必要もありません。
通常、その隣などに「ご祝儀を預かる人」がいます。ご祝儀を渡さない場合はスルーして構いませんが、ご祝儀袋を手に持っていれば「こちらでお預かりします」と声をかけてもらえるでしょう。
ご祝儀名簿にいただいた方の名前を控え(書いてくださいと言われる場合も有)、その名簿と一緒にご祝儀は新郎新婦へ渡される仕組みです。
あくまで会費とご祝儀は別になるので、「ご祝儀の中から会費を抜いてください」はマナー違反で迷惑になります。
必ずご祝儀と会費は分けて持っていくようにしましょう。
まとめ
北海道で多い会費制の結婚式に参加される際の、ご祝儀の金額や渡し方を実体験をベースにご紹介しました。
一番確実なのは、同じ結婚式に参加される方に「お祝い包む?いくら?」と聞いてみることです。親戚同士だと、今後のお互いのためにも金額を統一しようという風習も少なくありません。
立場の遠い人が、近い人よりも高額のご祝儀を渡すのもちょっと違和感がありますよね。
他にも結婚式のマナーについて書いた記事がありますので、参考にしてくださいね。
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