新居に引っ越したあと、近隣の住宅には挨拶に伺うのがマナーだと言われています。一軒家の場合は、挨拶をする範囲を表した「向こう3軒両隣」という言葉もあります。
賃貸のマンションやアパートでも引越しの挨拶は必要なのでしょうか。また、挨拶に行くときは何時ころまでに、いくらくらいのギフトを持っていけばいいのでしょうか。
快適な新生活をスタートするためにも、必要なマナーを身に着けておきましょう。
引越しの挨拶はアパートでも必要?
最近では防犯上の観点から、単身者向けのアパートでは入居の挨拶をしない方が増えています。
特に女性の場合は「女性の一人暮らしだと知られない方が良い」とも言われています。私も独身時代、一人暮らしをしていたときは入居の挨拶をしませんでした。また、挨拶に来られたこともありませんでした。
しかし、夫婦や家族など複数人で住む場合は別です。引越しの挨拶をするとしないでは、印象がまったく違います。今後、足音や騒音など何かしらの迷惑を掛け合うことになるかもしれないからです。
挨拶をしていた場合は「確か子どもがいるって言ってたし、お互い様かな?」と寛大に思ってもらえるかもしれません。挨拶をすることが、子ども同士、親同士の交流のきっかけになるかもしれませんね。
挨拶をしていない場合は「いつから住んでるんだろう?子ども何人いるんだろう…」と相手もあなたの家の状況がわからず不安になります。そして、物音にも過剰に敏感になってしまうかもしれません。
アパートやマンションの場合は、基本的には左右隣と上下のお宅には挨拶に伺いましょう。マンションではフロア(階)すべての部屋を回るという方もいますので、悩んだときには不動産屋さんや管理人さんに様子を聞いてみると良いでしょう。
引越しの挨拶はいつ行くのが良い?
近隣の引っ越しなどで可能であれば、引越作業をする前日や、作業の開始前に挨拶があると安心です。業者のトラックなどで、駐車場や共用部分での迷惑をかけてしまったり、どうしても騒音がしてしまうからです。
しかし、遠方からの引越しなど事前の挨拶ができなかった場合は、まずは引越しの当日に一度、会えなければその後3日以内をめどに伺うようにしましょう。
夜は遅くても20時まで、ご年配の方だとわかっているのであればもう少し早めに伺うようにしましょう。主婦以外は不在のことも多いですが、夜よりは日中~夕方にかけて伺うのがベストです。
不在が続いたり、居留守を使われてしまうようであれば、「引越し挨拶で不在の時に入れる手紙の文例 ドアノブに粗品は掛けていい?」をお読みください。
引越しの挨拶のギフトはいくらが相場?
入居の挨拶には、手土産を持っていくと良いとされています。とはいっても豪華なものを贈る必要はなく、1軒当たり500~1,000円程度が相場となっています。
人気のギフトは、お菓子や洗剤の詰め合わせや、タオルセット、地域指定のごみ袋などです。どれも手軽で、消えてなくなるものですね。
お菓子にアレルギーがあったり、洗剤に好き嫌いのあるお宅もありますが、挨拶前にそのような事情を知るのは難しいです。あくまで「挨拶に伺う」ということが大切ですので、あまり気にしなくても良いと思います。
タオルならデザインや素材が気に入らなければ雑巾にもできますし、消耗品なので失敗はないかもしれませんね。
熨斗は付けないという人が多いですが、もし付ける場合は「白赤の蝶結び」の水引を使用し、表書きの上部分は「御挨拶」、下部分にはあなたの「苗字」を書きましょう。
まとめ
引越しの挨拶の必要性やマナーはわかっていただけたでしょうか?
これから新しい場所で新しい生活をしていく上で、お互いが安心して快適に過ごすためにも、最初の挨拶は大切だと思います。
いずれは引越す場合の多い賃貸暮らしでも、駐車場や道端などで顔を合わせる可能性のあるご近所さんとは、より良い関係でいたいものですね。
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