東北地方の青森県では、毎年8月2日~7日にかけて「青森ねぶた祭」が行われます。
「秋田竿燈祭」「仙台七夕祭」と合わせて「東北三大祭」などと呼ばれ、全国から250万人以上の観光客が押し寄せる、 日本を代表する祭の一つとなっています。
その伝統と重要性から、国指定重要無形民俗文化財に指定されている「青森ねぶた祭」は、眺めるだけでなく自らも参加できるお祭りということでも人気です。
2023年は久しぶりに開催されるとなって、盛り上がりそうですね!
初めて行く方でもわかりやすい青森ねぶたまつりの魅力や楽しみ方、日程の中でのおすすめや観覧場所による違いについてご紹介します。
青森ねぶた祭りの楽しみ方をまとめて紹介
青森ねぶた祭りは、曜日関係なく毎年8月2日~7日までの6日間(1日の前夜祭も含めると7日間)かけて行われるお祭りです。行われるイベントは日ごとに違いがあります。
令和4年青森ねぶた祭のイベントスケジュール
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8月2日(火) | 夜 | 子どもねぶた・担ぎねぶた5台・大型ねぶた11台 |
8月3日(水) | 夜 | 子どもねぶた4台・大型ねぶた11台 |
8月4日(木) | 夜 | 大太鼓1台・大型ねぶた13台 |
8月5日(金) | 夜 | 大太鼓1台・大型ねぶた17台 |
8月6日(土) | 夜 | 大型ねぶた17台 |
8月7日(日) | 昼 | 大型ねぶたの運行(約20台予定) |
8月7日(月) | 夜 | 大型ねぶた13台 |
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青森ねぶた祭の見どころと楽しみ方
出陣前のねぶたを間近で見て楽しむ
5月の始めからねぶた祭り終了までの間、「青森県観光物産館アスパム」の裏の一角に、
ねぶたを制作・収納するためのねぶた小屋「ラッセランド」が作られます。
外側からは自由に見ることができ、入り口が開いていれば制作者の方に声をかけて許可をもらった上で、中を見ることもできます。 祭り本番に行くことが出来ない方でも、迫力あるねぶたを間近で見ることができますね。
ねぶた祭り期間の8月2日からは、小屋の正面がすべて開けられ、出陣前のねぶたを近くで見て、触ったり、一緒に写真を撮ることもできます。 祭りに向けて気持ちも高鳴ります。
駅から徒歩8分と少し離れますが、1回200円のシャトルバスで行くことも可能です。
[場所・期間]
青森県観光物産館 アスパム(JR青森駅東口より徒歩8分)
7月1日(金)~8月6日(土)
青森ねぶた祭 前夜祭
令和4年度は、残念ながら前夜祭は中止となりました。
例年は、8月2日からのお祭り開始に先駆けて、青い海公園の「ねぶたラッセランド」で、明かりが入った大型ねぶた全台を見ることができます。
会場内のステージでは、ねぶた囃子(はやし)の演奏や、囃子の持久力コンテストなどのイベントも開催されます。
子どもねぶた&大型ねぶた運行を観て楽しむ
青森駅前の全長3.1kmの運行コース上に、開始時間までにねぶたが続々と集まり、一斉にすべてのねぶたが車道を運行し始めます。
武将・鬼・龍などの躍動感あふれる闘いが描かれたねぶたは、最大で高さ5m(ほぼ2階建ての建物と同じ)×幅9m(バスの全長程度)ほどあり迫力満点です。
夜は特にライトアップしているので、とても綺麗です。地面から太鼓の音がお腹の底から響いてきて、目だけでなく体全体で楽しむことができます。
こちらは2016年の夜間運行最終日の映像です。ハネトたちの大盛り上がりの様子も伝わります。
運行コースを1周するか、終了時間に達すると祭り終了となるので、スタート地点から遠い場所だと全部のねぶたを見ることができない可能性もあります。
大賞・知事賞・市長賞など各賞を受賞した団体は6日に表彰され、賞状の入った額を前に飾ってお披露目運行となるので、更に注目が集まります。
[日時]
令和4年8月2日(水)~3日(木)19:00~21:00
令和4年8月4日(金)~6日(日)18:50~21:00
令和4年8月7日(月) 13:00~15:00
[場所]
青森市中心市街地(青森駅正面)
ハネトとしてねぶたに参加して楽しむ
ハネト(跳人)とは、お囃子のリズムに合わせてエネルギッシュに跳ねる踊り子のことをいい、1台のねぶたに500人~最大2,000人、期間を通して約9万人のハネトが跳ねます。
1日限りの観光客でも見る側でなく、ねぶたの前で飛び跳ねるハネトとして祭に参加することができます。
これまで当日の自由参加OKでしたが、今年からは見直され、ウェブサイトからの申込みによる事前登録制となりました。参加人数に上限を設け、登録者以外はハネト参加ができません。
衣装はデパートなどで一式10,000円くらいで市販されていますが、服飾店やスポーツ店で一式4,000円前後でレンタルしてもらえます。小さなお子さんや外人さんは、草履ではなくスニーカーなどを履いている光景を目にします。
ハネトはねぶたの間にいるので、すべてのねぶたを鑑賞することは難しいのですが、お祭りの雰囲気を最大限に味わうことができる貴重な体験になりますよ。
ハネトの参加方法・ルール(公式HP)
https://www.nebuta.or.jp/join/rule.html
青森花火大会とねぶた海上運行
大賞・知事賞・市長賞など各賞を受賞した6台のねぶたが台船の上に乗って海上を運行し、約1万発の花火を海上に漂うねぶたと共に楽しむことができます。 祭りのフィナーレとしてもぴったりな華やかなイベントとなっています。
全席指定の有料観覧席は、花火大会の主催者である「東奥日報社」で7月上旬から販売します。
[日時]
令和年8月7日(日) 19:15~21:00頃
[場所]
青森港(海上運行ねぶたは浜町埠頭出発・着岸)
花火大会とねぶた海上運行を観るときの席について詳しくは、青森花火大会の有料観覧席 ねぶたを見るならどこ?無料の穴場場所は?をお読みください。
青森ねぶた祭りは何日目が一番盛り上がる?
地元の青森に住んでいる人でない限り、お祭り期間中ずっと滞在するのは難しいですよね。
まつりの開催期間中、一番盛り上がるのは何日なのでしょうか?また、混雑を避けるための狙い目の日はいつなのでしょうか?
青森ねぶた祭りの一番人気は夜の大型ねぶた運行
ねぶた祭りで一番人気で、観客も増えるのは8月4日~6日の夜の大型ねぶた運行の時です。なかでも夜の運行最終日の6日は一番盛り上がる日となります。昼運行もツアー客などで混み合いますが、夜に比べると盛り上がりにやや欠ける気がします。
2022年の今年は8月6日が土曜日なので、夏休み期間中とはいえ仕事休みの方が多いので特に混雑することでしょう。
しかし、5日も金曜日ということで翌日仕事休みの方は出かけやすいですし、期間中は日にち関係なく盛り上がりようはすごいです。
少しでも見やすい場所で楽しみたい、写真を撮りたいと考えるのであれば、8月2日~3日の平日が狙い目だと思います。
ねぶた祭りが雨だったらどうなるの?
ねぶた祭りが雨だった場合、ねぶたの素材の和紙が塗れて壊れてしまわないように大きなビニールをかけて運行することになります。 雨天決行なので、今まで雨で運行が中止になったことはありません。
雨の日の方が人手が鈍ると思いますが、写真に雨が写りこんでしまったり、レインコートの準備が必要になってしまうので、晴れた日に行かれることをお勧めします。
青森ねぶた祭りはどこで見るのがオススメ?
有料の個人観覧席を購入する場合
運行コース沿線の歩道に設置される有料個人観覧席を購入することも可能です。地元の人よりは初めて見る人や、観光客に人気です。パイプ組桟敷席と、パイプいす席の2種類があります。
料金は、パンフレット付きで一人3,500円(税込)と高めではありますが、座ってゆっくり見たい方や、ご年配の方には特に人気です。例年6月下旬より青森市内の旅行社、全国のコンビニエンスストアなどで販売開始となります。
ねぶたをゆっくり見られる有料個人観覧席の詳細や場所の違いについては、青森ねぶたは有料観覧席で!桟敷席の人気の理由とおすすめ場所紹介をお読みください。
有料の個人観覧席を購入しない場合
有料観覧を購入しなくても、空いているスペースで自由に観覧することができます。前の方が空いていれば敷物を敷いて座って見ることができるので、早い人はお昼頃から場所取りをしています。
ねぶたは大きいので後ろの方で立ったままであれば観覧は問題ありませんが、立って観る人も何層にもなるので、背が低い方やお子さんがいる方は、17時頃くらいには見やすそうなポイントを探しておくことをお勧めします。
有料観覧席を購入せず、無料や立ち見で観たいという場合は「青森ねぶた祭りの観覧場所や場所取りのおすすめ 立ち見のねらい目は?」をお読みください。
まとめ
写真で見るのとはまったく違い、ねぶたの力強さや迫力が、ハネトたちの威勢の良い掛け声と共に身体にどんどん伝わってきて、何度見ても圧巻される素晴らしいお祭りです。
期間が長いことから日程を計画しやすいのも良いですし、運行コースも長いので有料の観覧席が取れなくても、あまり心配する必要はないと思います。
ぜひ自分の目で、迫力満点な青森ねぶた祭りを楽しんでみてはいかがでしょうか?
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