雨予報の日の朝、いつも自転車通勤の人は悩むことが多いと思います。
道路交通法の改正により、傘をさしながら自転車に乗ることは禁止になりましたが、家庭や勤務先、交通の都合上どうしても自転車で通わなければならない人もいますよね。
上半身はカバーしやすくても、隠すわけにいかない顔部分の濡れや化粧落ち、靴の防水対策に悩んでいる人もいるようです。
雨の日の自転車通勤において、工夫していることや対策、便利グッズをご紹介します。
雨の日に自転車通勤する人が工夫していることは?
2015年6月1日に改正道路交通法が施行され、自転車による交通違反がより厳しく取り締まられることになり、自転車の傘さし運転も14の危険行為の一つとして禁止されています。
道路交通法第70条でこのように決められており、違反を繰り返すと講習の受講義務や罰金刑が適用されます。
車両等の運転者は、当該車両等のハンドル、ブレーキその他の装置を確実に操作し、かつ、道路、交通及び当該車両等の状況に応じ、他人に危害を及ぼさないような速度と方法で運転しなければならない
また、ハンドルに傘を固定させての運転も、各都道府県の道路交通規則により条件は異なりますが、禁止されている地域が多いです。
雨の日に自転車通勤している人の対策
濡れたときの替えや乾かすグッズを職場に置いておく
タオル、靴下やパンストの替え、服や下着の替え、ドライヤー、綿棒、サンダル(靴が濡れた時)などを会社のロッカーや引き出しなどに置いておき、濡れたままの状態で仕事を始めないようにしている人が多いです。
会社に行くときは降っていなかったけれど、帰るときに雨が降っていた場合用に、履きつぶしたスニーカーやカバンを入れるビニール袋(ゴミ袋)を置いておく人もいます。
レインコートやカッパやポンチョを着用する
呼び方は様々ですが、防水対策のされたレイングッズを身に着けることで広範囲にわたっての雨対策をすることができます。値段も安いものなら3,000円以下で購入でき、手軽に試してみることができます。
自転車通勤の人に人気なのは、ストレートなラインのレインコートよりも、ふんわりと膝や足まで覆ってくれるポンチョタイプのものです。カバンも斜め掛けのタイプやリュックなら、身に着けてその上からポンチョを着れば良いですね。
職場に到着後、濡れたレインコートやポンチョを入れるためのビニール袋も忘れずに持っていきましょう。
服や帽子に防水スプレーをかけておく
小雨程度で短時間であれば、特にレインコートなどを身に着けず自転車に乗る人もいると思いますが、いつも着ている上着や帽子に防水スプレーをかけておくと、雨によるダメージを防ぐことができます。
春や秋の雨の日だと手も冷えますので、手袋にも防水スプレーをかけて着用することをお勧めします。
レインコートや自転車は目立つようにする
雨の日は、自転車の人も車の人も視界が悪くなります。レインコートやポンチョはオシャレなデザインや柄の物も増えていますが、目立たせるために反射材などを腰部分や自転車につけるようにしましょう。
雨の日に自転車通勤する女性の化粧落ち対策を紹介
上で紹介したレインポンチョなどを身に着けて自転車に乗ってはみたものの、フードが風にあおられ髪はびしょぬれ…化粧したのに顔はドロドロ…なんていうことも。
メイクは会社についてからする
雨の日はいつもより早く着くように家を出て、会社についてから化粧をする(もしくは直す)という方法をとっている人が多いです。
雨の日に限らず、夏は顔にも汗をかいてしまうので、私の職場でも朝トイレで化粧直ししている人がたくさんいました。
いつも化粧ポーチを持ち歩いていないという人も実は多いのですが、こういった時に備えて
最低限の化粧直しグッズを会社に置いておくなどすると良いですね。
雨の日用のサンバイザーを使用する
「レインバイザー」と呼ばれる、サンバイザーが大きく広くなっていて雨を遮ってくれる商品が売られています。
つば部分は透明なので視界を遮らないですし、レインコートやポンチョのフードの上から被れば、フードが風に煽られて脱げてしまうことも防止してくれます。
1個2,000円以下で購入できるので、メイク直しするスペースや時間が限られている方にはオススメです。
レインコートのフードを飛びにくく工夫する
フードが風に飛ばされなければ髪の濡れは防止することができますよね。
手軽にできる方法としては…
・フードをヘアピンで髪の毛に留める
・フードの下に別の帽子を被って、そこにヘアピンや安全ピンで留める
専用のクリップは、アウトドアショップなどで購入することができます。
身近にあるもので部分的にカバーする
雨の日に自転車を漕ぐと、目にも雨が入ってきてしまうので、薄い色のサングラスやだてメガネを使っている人もいます。
しかし、レンズの外側は雨、内側や鼻や口元からの蒸気で、曇って見通しが悪くなってしまう可能性も。試してみて、曇ってしまうようであれば使用は止めておきましょう。
口元の対策としては、一般的なマスクを身に着けるという方法もあります。メイクが薄くてもわかりにくいですし、顔の下半分がガードできるのも良いですね。
雨の日の自転車通勤で靴が濡れてしまうことへの対策は?
ポンチョや長めのレインコートの着用でひざ下まではカバーできても、靴そのものが濡れてしまって嫌だ…という方も。
会社で上靴などに履き替えるにしても、予備の靴を置いていない限りは、帰りにまたその靴を履かないといけないのも不快ですよね。
雨の日の自転車通勤で靴はどうする?
裸足でクロックスを履き、靴はカバンに入れておいて、到着後履き替える
どうせ濡れてしまうなら裸足で、乾きやすいクロックスやサンダルで出勤ということですね。
これなら帰りまでに乾きやすいですし、雨が止んでいれば普段の靴で帰れますね。
でも、結構目立ってしまうのと、春や秋の雨の日だと足先が冷えてしまいそうです。
レジ袋などのビニール袋を靴の上から履いて、足首をビニールテープで固定する
これは実際に職場の先輩(男性)がやっていました。「なるほどな~」と思いましたが、自分はちょっと恥ずかしいのでやりませんでした。
ちなみに、ビニールが破れて意味がなくならないように、「信号などで地面に足をつくときは優しく足をつく」のが大事だそうです。
靴にレインカバーを装着する
雨の日用のシューズカバーというものも販売されています。原理としては上のビニール袋をかぶせるのと同じですが、靴によって調整可能ですし、何よりビニール袋よりは見た目も良いです。
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折りたたんでカバンに入れておくと、急な雨でも安心ですね。
でも、雨の日用にレインシューズ(長靴)を買おうかな…と思っている方は、「雨の日にレインブーツは履く?おすすめコーディネートや選び方を紹介」をお読みください。
雨の日に濡れてしまった靴の職場での乾かし方
自宅であれば、靴の乾燥機や扇風機で乾かすこともできますが、職場で勤務中に乾かすのであれば、基本的に自然乾燥ですよね。
普段からロッカーや机の引き出しに新聞紙を置いておきましょう。
①靴の中敷きが取れるものは取ります。
②濡れた靴に、新聞紙をクルクル丸めたものをつま先から詰めていきます。
③机の骨組みなどに、つま先が上になるように立てかけます。
④新聞紙に水分が移って湿ってきたら、別の新聞紙に交換します。
これをくりかえすと、ただ放置させて自然乾燥させるよりも早く乾かすことができます。新聞紙の代わりに、要らなくなったタオルやキッチンペーパーでも大丈夫です。
ドライヤーを置いておくことができる人はドライヤーを使うのもオススメですが、本革の靴だとすぐ素材がダメになってしまうので気をつけてくださいね。
まとめ
雨の日の自転車通勤を安全に行うために、レイングッズを購入してみてはいかがでしょうか?
どんな対策をしたとしても、雨の日は路面が滑ったり、視界が悪くなるので運転が危険な環境であることに変わりはありません。
ブレーキのタイミングは早め、スピードは控えめに、周囲を注意深く見て安全に走行するように心がけてくださいね。
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