梅雨入りと梅雨明けの定義と宣言とは 地方別の平年値はいつごろ?

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お出かけや旅行の計画を立てるときに、いつから梅雨入りして、いつごろ梅雨明けするかという情報が気になる方も多いのではないでしょうか?

そもそも、梅雨入りと梅雨明けの定義とは何なのでしょうか?よくテレビで聞く「宣言」というのはどういう意味を持つのでしょうか?

梅雨入りと梅雨明けについての知識と、地方別の平年値を知り、今年の予定を立てるために活用してみましょう。

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梅雨入りと梅雨明けの定義とは?

気象庁では、梅雨をこのように説明しています。

梅雨は、春から夏に移行する過程で、その前後の時期と比べて雨が多くなり、日照が少なくなる季節現象です。

参考:気象庁「各種データ資料」梅雨入りと梅雨明け(確定値)

気象情報をテレビで見るときに表示される天気図に、「前線」と呼ばれる山のような波のような図が書き込まれていることがあります。これは、低気圧と高気圧の境目に現れるもので、風雨をもたらします。

通常、この風雨をもたらす「前線」は、気圧の移動にともなって南西から北東方向に移動する一過性のものですが、例年5~7月にかけて日本列島付近に停滞する長い前線が登場します。

これが「梅雨前線」と呼ばれるもので、この前線がかかることによって「梅雨入り」となるようです。

しかし、「前線」は気圧勢力の変移によって北上・南下を微妙に繰り返すので、ずっと雨が降っているわけではなく、「降ったり止んだり」という天候になります。雨が降っていなくても、湿度が高い状態が続くのは梅雨の特徴です。

梅雨入りが早いと梅雨明けも早い?

自然現象なので実際にどうなるかは誰にも解かりませんが、基本的には、梅雨入りが早ければ梅雨明けも早くなるという事ではありません。

梅雨入りと梅雨明けは別物なので、「梅雨明けが早くても梅雨明けが遅い場合もあり、梅雨自体が長くなる」という可能性もあると考えて良いと思います。

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梅雨入りと梅雨明けの宣言はしていない!?

「宣言」ではなく「予測」の速報を伝えている

気象庁では、天候の変化や1週間先までの見通しををもとに、梅雨の入り明けの速報を「梅雨の時期に関する気象情報」として発表しています。

なぜ「予測」でしかない速報を伝えるかというと、以下のようにその情報を必要としている人も多く、社会的にも関心の高い事柄だからです。

・梅雨期は大雨による災害が発生しやすい
・梅雨期は曇りや雨の日が多くなるため、日々の生活等に様々な影響を与える
・梅雨明け後に必要な農業用の水等を蓄える重要な時期である
・海の家や家電、ビアガーデンなど夏の業界の仕入れの目安となる など

しかし、気象庁は昔も今も「梅雨明け宣言」という断定的な「お告げ」を出したことは一度もなく、「梅雨の時期に関する○○地方気象情報」や 「梅雨明けに関するお知らせ」などという名称で発表します。

それをマスコミでは、速報として注目されやすいように「宣言」と勝手に呼んでいるだけです。また簡潔に「今日梅雨明けを発表しました」と伝えている光景も見られますが、これもあくまで「予測」を発表したという意味になります。

「予測」を「確定」させるために検証を行っている

気象庁では梅雨の季節が過ぎてから、春から夏にかけての実際の天候経過を考慮した検討を行っています。だいたい8月末か9月の初め頃に、梅雨入りと梅雨明けの確定値が発表されます。

今後の気象学的な研究・予報のためには、その年の気候を表すデータの一つとして正確な記録を残すことが大切だからです。

この「確定値」が発表されるまでは確定しないわけなので、速報のときに伝えられる情報は「九州地方は6月○日ごろ…」「梅雨に入った(梅雨が明けた)と思われる」という「ごろ」「みられます」といった曖昧な表現になります。

梅雨入りと梅雨明けの地方別平年値はいつごろ?

気象庁のホームページには、昭和26年(1951年)以降の梅雨入りと梅雨明けの地方別確定値が掲載されています。

また、平成22年(2010年)までの過去30年間の平均(入り・明けを特定しなかった年は除外)の日付も掲載されていますので、だいたいの梅雨入り~梅雨明けの日付を参考にすることができます。

各地方別の梅雨入り・梅雨明けの平年値(平均)比較

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梅雨入り 梅雨明け
東北北部 6月14日ごろ 7月28日ごろ
東北南部 6月12日ごろ 7月25日ごろ
北陸 6月12日ごろ 7月24日ごろ
関東甲信 6月8日ごろ 7月21日ごろ
東海 6月8日ごろ 7月21日ごろ
近畿 6月7日ごろ 7月21日ごろ
中国(山口県除く) 6月7日ごろ 7月21日ごろ
四国 6月5日ごろ 7月18日ごろ
九州北部(山口県含む) 6月5日ごろ 7月19日ごろ
九州南部(奄美除く) 5月31日ごろ 7月14日ごろ
奄美 5月11日ごろ 6月29日ごろ
沖縄 5月9日ごろ 6月23日ごろ

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参考:気象庁「各種データ資料」梅雨入りと梅雨明け(確定値)
http://www.data.jma.go.jp/fcd/yoho/baiu/index.html

まとめ

梅雨は湿度が高くてジメジメして、カラッと晴れることは少ないので気分も下がってしまうことが多いですが、この時期のうちに読みたかった本を読んだり、少しゆっくり過ごしてはいかがでしょうか?

梅雨時期に体調が悪くなる人は、「梅雨の時期の体調不良の原因は?頭痛の対処法とだるい気持ちの解消法」も読んでみてくださいね。

また、気象庁のデータを参考に、「梅雨が明けて夏になったら何しよう?どこ行こう?」と計画を立てるのも良いですね。

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