5月5日は端午の節句ということで、こいのぼりが揺れているお宅をたくさん見かけます。いつから飾って、いつ仕舞ったらいいのか、気になっている人も多いのではないでしょうか?
桃の節句に飾る雛人形は、婚期を逃さないように早くしまうように言い伝えられていますが、鯉のぼりはどうなのでしょうか。
また、鯉のぼりはその子が何歳になるまで飾るといった決まりはあるのかについて、ご紹介します。
鯉のぼりを出す時期はいつ?
鯉のぼりについては、出すのもしまうのも、決まった時期というものは特にありません。
一般的に3月のお彼岸を避けて、4月中旬から飾る家庭が多く、初節句だと早めに4月初旬から飾る家庭も。
多い意見としては…
・5月5日の1か月前である4月5日に出す
・旧暦でひな祭りに当たる(2017年であれば)新暦3月30日に出す
・近所のこいのぼりが出てきたタイミングで出す
また、こういった意見もあります。
我が家は新学期に合わせて飾っています。
お雛様もそうですが、鯉のぼりも五月人形も子どもを守ってくれるものなので、健康で事故などに合わないよう通園・通学できることを祈って。
縁起が良いといわれる大安の日に合わせて出したり、週末(休日)の天気の良いときに出す家庭も多いようですね。
鯉のぼりをしまう時期はいつ?
桃の節句に飾る雛人形は、婚期を逃さないように早くしまうように言い伝えられていますが、鯉のぼりに関してはそのような俗説はありません。
そのため、鯉のぼりをしまう時期は、その家庭や地域によっても違いがあります。
・翌日の5月6日にしまう
・大型連休(ゴールデンウィーク明けにしまう
・5月末にしまう
・5月5日の1か月後にあたる6月5日にしまう
梅雨入り前の晴天が続きやすい時期に、今年の汚れを落として、よく乾いた状態で片付けるのがお勧めです。
節句を旧暦でする地域もある
ひな祭りにしても五月人形及び鯉のぼりにしても、新暦でする地域と旧暦でする地域があります。
今年(2017年)の場合、新暦の5月30日が旧暦の5月5日にあたります。
そのため、「旧暦」で祝う地方やそれに習っている家庭では、6月に入ってからも鯉のぼりを飾っているのは決しておかしなことではありません。
鯉のぼりは何歳まで飾る?
子どもが小さいころは、「かっこいいな~」なんて目を輝かせて喜んでくれた鯉のぼり。年齢が大きくなるにつれ、子どもの鯉のぼりへの興味は薄れていってしまうことが多いようです。
鯉のぼりをいつまで飾るかということに関しても、決まりがあるわけではありません。
よく聞かれる意見としては、このようなものがあります。
子どもが望む間は出そうと思っているけど、中学生くらいになったら「恥ずかしいからやめて」と言われそう。
日本の古くからの言葉「 七つまでは神のうち 」のとおり、7歳までは神様のもので命運も神様に委ねられていると考えられていたらしいので、無事に7歳になるまで。
昔の日本の成人儀式「元服」が15歳だったので、それに合わせて15歳まで。
「男の子の成長や立身出世を願うもの」ということを考えて、成人する前の18歳くらいまで。
私には男兄弟がいますが、母に確認したところ小学生の途中で飾るのを止めたそうです。
その理由は「もう恥ずかしいし、出さなくていいよ」の一言だったらしく…飾る手間が省けて嬉しいような、悲しいような複雑な気持ちだったと話してくれました。
子どもが大きくなってからは鯉のぼりを飾る家庭は減っていきますが、子どものいるいないに関係なく、端午の節句にちまきや柏餅を食べたり、菖蒲湯につかったりという風習を大切にしている家庭は多いものです。
まとめ
参考になりましたでしょうか?
鯉のぼりを飾っている期間や、子どもが何歳になるまで出すかは、決まりがないということで、本人やご家族の想いを大切にして決めてよいと思います。
鯉のぼりを出さなくなる日がきても、ご家族の健康やお父さんの出世を願って、端午の節句という行事を大切にしていきたいものですね。
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